2013年9月3日火曜日

読書感想文 翻訳教室/柴田元幸

著者がどこだったかの学校でやってる翻訳の授業の記録。
英文の短編や小説の冒頭部分を細かく翻訳していく。こういうのを知りたかった。例えば原文が普通いわないような表現をしてるときに、どの日本語が同じ程度いわないような表現か、とか。

日本語にしたとき同じ意味でも違う何かがあって、原文の意味以上の小説としての何かを翻訳するのがおもしろい。だいすきなレイモンドカーヴァーや村上春樹も登場する。
村上春樹の短編「かえるくん東京を救う」を出版の為英訳したジェイルービンが授業に来た。原文が日本語の短編を英訳したものを生徒たちが邦訳していく、ジェイルービン立ち会いのもと。これがおもしろくない訳がない。日本語の原文を知ってる事と知らない事。などなど。
次の回では村上春樹が授業に来た。レイカーヴァーの全集を翻訳したらしい。知らなかった。

柴田氏は世界文学なんとかかんとかいう本も書いてて、それはたくさんの名作の冒頭のみを翻訳してみたっていう企画なんだけど、英語の作品しか扱っていないのに世界の文学というタイトルはいかがなものかということの説明が序文にあっておもしろかったのでこんど読んでみたい。

目次を見るとカルヴィーノの見えない都市も扱っているのでイタリア語もやるのかと思ったけれど英訳されたものを重訳するのだった。よかった。イタリア語はわからない。そこでのポストモダンというくくりでガルシアマルケスの百年の孤独がおすすめされてる。ぼくの知ってる読んだ人に聞いた話しでは、おもしろいけど長くてよみずらいとのことだった。けれど柴田氏曰く話しのおもしろさで一気に読めるらしい。ますます気になる。文庫になってないらしい。

このようにして読みたい本がどんどん増えて追いつかないわけです。