これは1980年から1982年の間の短編作品集。七つ入ってる。
印象に残った好きなのは最後の三編。午後の最後の芝生、土の中の彼女の小さな犬、シドニーのグリーン・ストリートのみっつ。
前の四つはあんまり来なかった。その四つは来るか来ないかで言うと来なかった。何が来なかったのかはまだうまく言えないし言おうとも思わない。
彼の作品は大好きなのと、ぜんぜんおもしろく無いの二種類しかない。それが年代順なのだとしたら境界線はこの本に含まれてる。つまりカンガルー通信と午後の最後の芝生の間だ。その間には羊をめぐる冒険という長編が書かれたらしい。まだよんでない。シドニーのグリーン・ストリートという短編に羊男が出てくるのだが、想像以上に来た。何か来たのかは例による。羊というキーワードなので次はこの長編を読んでみれば境界線がはっきりしそうだ。それ以前は読まなくていい。村上春樹を好きな人と話しをすると、たいていは「風の歌を聴け」か「ノルウェーの森」の話題なのだが、ぼくはどちらも好きじゃない。なんだろうこれは。かれの年代順の作品のおもしろい境界線をぼくと同じように感じている人はいるだろうか。あと、イラスト満載のやつも読む気がしない。べつにいいんだけど。
この人(村上さん)は将来研究されるだろうな。もうされてるのかもしれないね。でもぼくは他の作家をほとんど読んだ事がないからなにが特徴なのかわからないな。ポールオースターもなんか雰囲気が似ているし。小説ってみんなこうなんだろうかって思ったことあるけどそれは違う。なんにも来ない小説も読んだ事ある。
この短編集を読み終わる前に Caver's dozenていうレイモンドカーバーの短編集を買った。それが終わったら羊をめぐる冒険を読んでみるかなって思ってるけどどうだろう。熊を放つも気になるし、そろそろ生物進化や哲学の本も読みたい。
2013年3月12日火曜日
読書感想文 中国行きのスロウ・ボート/村上春樹