この世界には問題が山積みされていて、誰かがその山をちょっとずつ手で削っている。たまに天才が現れてたくさん削ってくれる。そしてその人はこの世界から去って行く。そうやって出来た小さいながらも平らな地面にぼくらは立っている。踏み固めてしまった足元を崩せば、ずっと後でもっと広い平地が手に入る。残念ながらぼくやほとんどの人は、ちょっと削るだけか、あるいは全く削らずに、しかも足元を踏み固めたままこの世界を去ることになる。そうだとしても意志は世界に引き継がれていくのだと思う。