2013年7月3日水曜日

読書感想文 猫の香箱を死守する党/木村友祐

新潮2013年7月号を買った木村さんの新作を読むために。
主人公の住んでるアパートがうちと似ていて入りやすかった。いろんな要素がつめこまれれているけれど彼はときどきそれらに意見を表明しない。ぼくは強い意見が苦手だ。だからレイモンドカーヴァーや村上春樹がすきだ、内容はからっぽでもいい。音楽を聞くみたいに本を読みたい。でも木村さんの文章はぐいぐい来た。エレベーターの話しのところでバイト先の或るエレベーターが思い浮かんだ。こういう労働者の表現はさすがだなとおもった。きむらさんはバイトに来てるのか取材にきてるのかと思った。きっと両方だ。こんどいっしょにビール飲む事があったらいろいろ聞いてみたいとおもったけど忙しそうだ。おれは忙しくない。おれもがんばるぞ。

追記:木村さんの小説は、普段本を読まない人が読むことになる。肉体労働者で小説が好きな人は多くないけれど木村さんに会った人の多くは読む事になる。ぼくも木村さんの小説を読むためにだけに初めて文字だけの雑誌を買った。だからなのか内容が読者に与える影響のことを考えて書いているようにも読めた。そういう意味で、こういうふうにいろんな方向に問題を提示だけして回収しないっていうのもおもしろいかもしれない。とにかく今回のこれは文体がすごく読みやすかった。