

ぼくがいままで描いた中で一番大きい絵を今日描きました。
筆を使うのは一瞬です。その前に準備とか考える時間がある。
絵を描くのにかかった時間をよく訊かれるけれど、いつから描き始まっているのかな。筆を使ってるのは数秒だと思う。きっとそれが絵を描くのにかかった時間です。ぼくがいままで描いた中で一番大きい絵を描くのにかかった時間は数秒です。
準備しているとき蜘蛛を見た。
それは、支持体である布が動かないように重しとして拾ってきた石に巣を作っていたようだった。石といっても人の頭くらいの大きさがあり重さも充分だ。その蜘蛛はどこに行ったのだろう。闘いの時にアリを見つけられたら勝てるとラーメンマンが言っていたのを思い出した。ぼくが見つけたのは蜘蛛だった。
その石も数週間前から考えてる時に頭に入っていて無意識のうちに使う予定に組み込まれていたようだった。朝起きて歯を磨いて今日は描けそうな気がした。準備運動をして。改めて支持体を前にすると興奮する。赤いから。
この絵をあした舞台背景に展示します。初めてのことです。みなみあずさんはいつもぼくを初めての場所に連れて行く。1年前、ぼくが人前で初めて人に描いたのもこの人でした。そして人前で2回目に人に描くのもこの人になるのです。それもあした行われるというわけです。
2007年4月19日木曜日
大きい絵