2007年3月18日日曜日

死後の世界

ぼくは死んで、意識だけがヨロームの国に帰ることになった。
それはこんな具合だ。

体育館よりひろい直方体の建物の中にいる。
高さ30m幅50m奥行き1060m。

なぜここにいるんだろう。
そうだ、ぼくは死んだのか。

直方体の壁と床と天井以外にはなにもない。材質はなにで出来ているのだろう。神秘的なほど平滑な表面だ。

彼がやってきて、いろいろ質問された。
彼はここの住人で、大らかな気持ちでぼくと対峙した。
どうやって死んだのか、死ぬ時はどんなだったかを詳しく訊かれた。そしてそれはぼくの死の責任の所在についてのカウンセリングのようだった。ぼくは仕事中に死んだのだ。うらみを持ったままここにいることはよろしくないので解決してからぼくを本格的に受け入れるつもりなのだろう。

彼は白いスーツを着ていて、ぼくは黒いスーツを着ている。

彼と話しをしているうちに、生前のうらみや妬みはゆるやかに消えていった。それはすがすがしい気分だ。そして、やはり生前のぼくの良い行いを一つずつ褒めてくれた。生まれてから死ぬまでの全ての行動を検証した。ぼくはとても良い気分で、ここならずっと居てもいいな、という気がした。そう思っても思わなくても、これからは、ほぼ永遠にここに居る事になるのだろう。

そして、ぼくはその海に溶けていった。すべてに遍在する事になった。

という、夢を見た。あるいは妄想か。