(2008年秋の旅行の記録です)
モルドバと言えば有名なワインの産地らしい。辻さんに教えてもらった。
ということで、店でワインを一本買った。
そして、ビケに教えてもらった湖へ行った。すでに真っ暗だった。月が湖面に映ってきれいだった。月明かりで歩いた。ワインはおいしくなかった。だれともすれ違わない。水際にある朽ち果てかけたベンチに座っていろんな事を考えたと思う。ものすごく自由だという実感があった。知らない土地で真っ暗な空と湖を見ていた。ぼくが今吸い込んでいる空気は、過去に誰かが吸い込んだ空気が少しは混ざっているというこを考えたりもした。地球上でどんなに遠くに行っても、夜は来るし、月は月だ。というようなことを考えたのだろうとぼくの過去を推測する。遠くで犬が吠えた。
ホテルへの帰り道。遠回りした。街灯という概念がおそらくこの町にはない。まっくらだった。
向こうから3人分の人影が近づいて来た。こういうときにぼくがとる行動は決まっている。「はろー」と言った。
彼らはぼくを昼間見たらしい。少し話した。握手して去った。
ホテルの下はバーになっていた。さっきのワインがおいしくなかったので、グラスでたのもうとするとボトルでしか売ってくれない。ひとりでは飲めないのであきらめた。
テーブルの男たち5、6人がぼくを呼んだ。そして一緒に飲んだ。テキーラかウォッカか分からないがとにかく飲んだ。ぼくはワインを飲みたいんだといってワインを開けてみなで飲んだ。すばらしくうまいワインだった。
彼らはカスタムで働いているらしい。言葉の通じない酒の席でぼくがとる行動は二つある。言葉を教えてもらった。かれらはおそらく変な言葉をぼくに言わせてげらげら笑った。かれらの一人が誕生日で、それを祝ってみんなで飲んでいるらしかった。旅行中で一番酔っぱらった。
それから、よくわからなくなった。でかいベンツに乗った。運転手も泥酔していた。モルドバでは問題ないらしい。ものすごく荒い運転だった。このあたりから、出来事の順番がさだかではない。
町の郊外の丘の上で何人かで集まったような気がする。運転手は頻繁に電話をかけている。
なん軒かのバーに連れていかれたようなきがする。
そのうちの一軒は閉まっていたところ、店主をたたき起こして酒を出させようとしていたような気がする。それでぼくが、他に行こうと言ったような気がする。
他の店では、コーヒーを飲んだような気がする。
また別の店も客はだれもいないが、地下の宴会場のような広間に準備されたテーブルがあって、てきとうに座ってワインをもらった、のんでいると、派手な格好の女と蝶ネクタイの男が来て、キーボードで大音量で演奏して歌った。その鍵盤の音階は、心地よくはないが独特で聞いた事がない音階でふしぎだった。すこしアラビックなのかなと思った。コサックダンス的でもあった。歌がとてもよかった。どうやらぼくのためだけにきてくれたようだった。
どのタイミングか覚えていないがビリヤードに行った。
DJがテクノをかけていた。
ぼくはポテトチップ的なおかしとビールを飲んだ。ビリヤードのルールはむちゃくちゃだった。
となりの台に、さっき湖からホテルへのあいだに道で会った3人の男がいた。彼らは移民だった。ぼくは同行者に彼らを知っていると言うとあまりいい気じゃないようだった。
最後にはホテルに送ってもらった。
2009年12月28日月曜日
旅行の記録 ブリチェンの夜 Briceni, Moldova